わきがが自然に治ることはある?
自然に治ることはほぼない
わきがの理由は、皮脂やタンパク質などを含む汗を分泌するアポクリン腺の数が多いこと、また働きが活発であることです。
アポクリン腺の数はある程度成長した時点で固定され、そこから減ることはありません。
そのため、アポクリン腺の活動が活発である限りは、いつまで待っていてもわきがが自然に治ることはないのです。
とはいえ、アポクリン腺の活動は10代~20代に最も活発になるといわれ、30代以降は加齢とともに弱ってくるというデータがあります。
そのため、完全に治ることはないにしても、症状は年を取るごとに軽くなるケースもあるようです。
ニオイを軽減することはある程度可能
わきがの症状が自然に治ることはほぼありませんが、ニオイをある程度軽減させることはできます。
それは、日ごろのケアや工夫にかかってくるでしょう。
常にわきを清潔にしておくことはもちろんのこと、アポクリン腺を過剰に刺激する生活を控えたりわきに雑菌が増殖するのを防いだりする方法で、ニオイが軽くなる可能性は高いのです。
これらの普段の工夫を実践することで、ニオイが目立たなくなりわきが治療も必要なくなる人もいます。
わきが治療を受けずに少しでもニオイを軽減させたいという人は、下記に説明するような工夫を実践してみましょう。
入浴方法や着る服を工夫しよう
まず、アポクリン腺からの汗に含まれる皮脂やタンパク質、老廃物を汗腺から排出するために、ゆっくり湯船につかって汗をかくことがおすすめです。
シャワーだけではなく、しっかり体を温めることで汗腺の働きが活発になり、毛穴に潜んでいるニオイの原因を流してくれるのです。
そのうえで、わきを洗って清潔にしておけば、ニオイを抑えることにつながるでしょう。
また、普段着る服も化学繊維など吸湿性の悪いものは避け、綿や麻など吸湿性・通気性のよいものを選ぶようにします。
これにより、わきに汗を残さず雑菌が繁殖しにくくなるのです。
このように、入浴方法や着る服に気を使えば、自分でわきがチェックしたときにも症状が軽くなっているかもしれません。
生活習慣にも要注意
わきがになる原因には、もともとの体質のほかにバランスの悪い食事やアルコールの飲みすぎ、ストレスなども考えられます。
その理由は、脂質の多い食事を摂りすぎるとアポクリン腺から分泌される皮脂量が多くなりますし、アルコールやストレスはアポクリン腺を刺激して働きを活性化させてしまうことです。
そのため、食事はできるだけ栄養バランスが偏らないようにし、アルコールはほどほどに飲む程度にしておきましょう。
ストレスに関してはどうしても感じてしまうものですが、日ごろの暮らしで自分に合ったストレス解消法を見つけて、リラックスできる方法を見つけてください。