わきがと年齢は関係するもの?

最終更新日

わきがは年齢に関係します

わきがのニオイはアポクリン汗腺から分泌される汗に含まれる脂質やタンパク質、アンモニアといった成分が、皮膚に常在する菌によって分解されることで発生します。
このアポクリン汗腺はわきや乳首、陰部といった特定の場所に存在し、汗腺の数が多いほどニオイが強くなる傾向にあるのです。
平均的な発症期間はホルモン分泌が活発化する思春期と言われていますが、20代以降で急に発症する人も少なくありません。
では、どういった時期に発症するのでしょうか? わきがの発症と年齢の関係性について見ていきましょう。

第二次性徴期によるホルモンの乱れ

アポクリン汗腺を刺激する大きな原因は、ホルモンバランスの変化や乱れにあります。
そのため、ホルモンバランスが大きく変化する10歳から15歳の第二次性徴期に発症する人が多く、男性は声変わりの頃、女性は初潮を迎える頃だと言われているのです。
さらに、ニオイが強く出るのは男性が18歳頃、女性は男性よりも第二次性徴期の訪れが早いため16歳頃で、生理の時にニオイが強く出ることもあります。
しかし、10歳以下の思春期を迎えていない年齢でわきがのニオイがする場合は、ホルモンバランスの変化よりも遺伝が強く考えられます。

妊娠するとわきがが強くなる

女性が妊娠や出産をすると、一時的にワキガのニオイが強くなることがあります。
その原因は妊娠することで、ホルモンのバランスが非常に不安定な状態になり汗の中に脂肪酸が増えるからです。
また、妊娠していることで、さまざまな不調からストレスをため込んでしまっている人も多く、自律神経の乱れによりアポクリン汗腺が活発化した結果、ニオイが強くなるのです。
そして、更年期を過ぎるとわきがが気にならなくなるケースがあります。
これは、女性ホルモンが減少するからで、そのことからもわきがとホルモンが深く関係していることが分かります。

20代以降の人が陥りやすい食生活の乱れと運動不足

成人してホルモンバランスの乱れが治まると、わきがのニオイも落ち着きますが、20代以降にわきがを発症する人もいます。
その主な原因としては、食生活の変化や運動不足が挙げられるのです。
肉や脂肪分の多い食事をとり続けていると体質が変化し、わきがを発症する場合があります。
また、運動不足によって汗をかかないと、汗腺の働きが弱まって老廃物が体内に溜まるため、いざ汗をかくとニオイが強くなってしまうのです。
そのため、20代以降のわきが予防には、生活習慣を整えることが大切と言えるでしょう。

user